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世界各国から輸入され皆さんに愛され続けている空と大地の恵みがもたらした様々な魅力を持つ多種多様な品種のワイン。その味わいや香り、良好な品質を保ち続けるワインはどのようにして醸造されるのでしょうか。このサイトではワインの基本知識も含めて様々な個性を持つワインを少しずつご紹介していきます。
ワインは「ブドウを原料とした醸造酒」であり、原料はブドウのみで醸造方法が単純な醸造酒です。そのためヨーロッパでは古くから庶民から貴族までに親しまれるアルコール飲料として様々な品種を生産して飲まれてきました。ワインの味わいと品質はブドウの品種が決め手であり、原料がブドウのみであることからその豊かな味わりと香りはブドウの産地と品種によるともいわれています。ワインづくりでのポイントはいかにいいブドウを栽培し収穫するかということが大きな要因になると言えます。またブドウの品質は産地の気候風土(土壌、地勢、日照、気温、雨量)や品種によって大きな影響を受けるため、ブドウを収穫した年によって変わり更に言えば作り手の作業によってもその品質は大きく変わってきます。そのためその年々の気候や造り手によって作られた大地の恵みをその中に封じ込めたものがワインであるといえるでしょう。
ブドウの産地の条件はまず年間の平均気温が10℃から20℃(ワイン用のブドウでは10℃〜16℃が最適)の地域です。更に日照時間が平均1300〜1500時間ほどで北緯30度から50度、南半球ではほぼ北緯30℃〜40℃のエリアに固まっており、地図上の二本のベルトゾーンに位置しそのゾーンはワインベルトと呼ばれています。ワインの代表的な産地はヨーロッパ、アメリカ、日本、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンが主要な産地です。
ワインのラベルは銘柄、格付け、生産地、ヴィンテージが明記されており、ヨーロッパのワインでは格付けなどのワインの特徴や知るための重要な情報が記載されており一般的にエチケットと呼ばれています。ラベルは大きく2種類にわけられ古くから葡萄栽培の盛んなヨーロッパのワインラベル方法で記載されるフランス・イタリア・ドイツ・アメリア・ヨーロッパのラベルには[銘柄][生産地][格付け][ヴィンテージ]が明記されており、ワインの新興産地であるアメリカ・オーストラリア・チリのニューワールドと呼ばれるワインラベルでは[ワイナリー][生産地][葡萄の品種][ヴィンテージ]が明記されています。ヨーロッパとニューワールドのエチケットの大きな違いはヨーロッパのエチケットには原産地が記載されるのに対してニューワールドには品種が記載されます。
@ スティルワイン 葡萄果汁を発酵させて作られ炭酸ガスをもたない、通常私たちがイメージする普通のワインのことです。一般的にアルコール度数は8-15度程度です。 A スパークリングワイン 炭酸ガス(二酸化炭素)を多量に含み、発泡性を呈するワインで代表的なものがシャンパーニュです。ガス圧が3気圧以上のワインをスパークリングワイン、それ以下のガス圧のものは弱発泡性ワインと呼ばれています(フランスのペティヤン、イタリアのフリザンテ) B フォーティファイド・ワイン 製造過程でアルコール度数40度以上のブランデーを添加してアルコール度数が15〜22度程度まで高められたワインで日本では酒精強化ワインとも呼ばれるワインです。アルコール度数が高いため保存性が高いことが特徴です。スペインのシェリー、ポルトガルのポート、マデイラなどが代表的です。 C フレーヴァードワイン 様々な香草や果実、甘味料、エッセンスなどを浸漬して、独特な風味を添えたワインです。白ワインにいろいろな薬草を浸漬した「イタリアのヴェルモット」などが有名。「フランスのリレ、ギリシアのレッチーナ、スペインのサングリアなども有名です。
主にKブドウを原料としてアルコール発酵時に果皮や種子を果汁に一緒に漬け込むことで赤い色素を引き出したワインです。レッドワインの味わいは赤い色合いと共に絞りだされたタンニンによる渋みを持つのが特徴です。カベルネ、ピノ、メルローなどの品種が有名で世界各地で栽培されています。
主に白ブドウが原料としてブドウの果汁だけをアルコール発酵させて作ったワインで色合いは美しい透明な黄金色です。有名な品種ではシャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、リースリングが有名です。白ワインの味わう秘訣は酸味が重要なポイントです。
赤ワインと白ワインの中間に位置する美しいピンク色のワインです。色が美しいため料理とあわせて色のマリアージュで楽しみながら味わうことがロゼの魅力です。太陽の下で楽しむならロゼと言われています。
赤ワインには、原則として青黒い果実を持つ黒ブドウ品種が用いられます。
白ワインは原則として黄緑色の果皮を持つ白ブドウが用いられます。グリ(灰色)と呼ばれるピンク色の果皮のブドウもいくつかあります。
世界的に最も有名な赤ワイン用の代表ワイン用品種の1つでカベルネ・ソーヴィニヨンは骨格のしっかりした味わいを生む世界中で栽培される人気品種。フランスのボルドー地方左岸で銘醸酒を生み出し、現在は世界中で栽培される赤ワイン用の代表的品種です。水はけのいい砂礫室の土壌と温暖で乾燥した気候を好み、その品種から醸造されるワインは骨格のしっかりした保存性のきくワインになります。香りはカシスやブラックベリーのような香りと、味わいは豊富なタンニンをもち重厚な味わいの澄明なワインを生みだします。また気質と心地いい酸味も伴いボルドーではメルロやカベルネ・フランとブレンドされますが、カリフォルニアやチリなどの新世界では単一品種で醸造されることが多いようです。
ギリシャのマケドニア地方で主に栽培される赤ワイン用の品種でフランス、ブルゴーニュ地方で代表品種とされ赤ワイン用としてはカベルネ・ソーヴィニヨンと並んで双璧をなす名品種です。冷涼な気候と石灰性の粘土室の土壌を好み、比較的栽培が難しい。明るく住んだ色合いに、きれいな酸を持ちタンニンの渋みは穏やかでその魅力はラズベリーやイチゴに代表される華麗な香りにあります。熟成とともに複雑なフレーバーとなっていく品種です。単一品種で醸造され、土壌や気候風土の違いを繊細に表現することも人気の秘密です。
フランス、ボルドー地方原産のKブドウ品種でカベルネソーヴィニヨンと二分する人気品種です。水持ちの良い粘土質土壌を好み、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると1週間以上も早熟でありカベルネと比べると果粒はやや大きくて果皮が薄く、タンニンは柔らかで滑らかなワインが醸造されます。果実味が高く、プラムやブルーベリーを思わせる風味を持ち、ふくよかでなめらかな口当たりが特徴的です。世界中で広く栽培され、日本の中の件塩尻市一体でも栽培しています。
フランスの北部ローヌ地方が原産地でデュレーザとモンドゥーズ・ブランシュと呼ばれたフランス東部をキゲンとする品種の自然交配からできた品種であるといわれています。温暖で乾燥した気候を好み、ワインは色合いが濃く、濃密で、スパイシーな味わいを持ちます。黒い果実とともにどこか野性的な香りを持ちタンニンの渋みも力強く、長期熟成するほどまろやかな味わいに変わっていきます。北ローヌ産では酸も豊かで、熟成の魅力が秘訣と言われています。その他の代表的産地、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれ、凝縮感の高い果実味とボリューム感、マイルドなスパイスを感じるようです。醸造法の違いもありますがその品種の個性の違いが目立つ品種です。
イタリアで最も多く栽培され、特にトスカーナ州を中心とした中央部で一般的な赤ワイン用品種です。遺伝的な変異が激しいため変種が多く、キャンティに使われるサンジョベーゼ・ピッコロ種とブルネッロ・ディ・モンタルチーノに使われるサンジョベーゼ・グロッソ種が代表的と言われています。プラムやプルーンを思わせる酸味を持ち、良品は生き生きとした果実味やタンニンとバランスがとれたしなやかな味わいになります。醸造方法による個性の幅が広い品種ですが渋みは若干弱くドライな味わいとなるワインを生み出す品種です。
スペインを起源とする品種で南フランスやで広く栽培され、温暖で乾燥した気候を好みます。スペインでは「ガルナッテャ」と呼ばれますが一般的にはグルナッシュと呼ばれるようです。熱しやすい品種のため、色が薄く、しまりにかけるワインになりがちだが、収量を制限することで果実味が凝縮しボリューム感あふれるリッチワインを生み出します。南部ローヌではシラーやムールヴェードル、スペインではテンプラニーリョとブレンドされることが多いようです。南フランスではロゼワインにもよく使われています。
ギリシアが起源と呼ばれカベルネ・ソーヴィニヨンの原種で、ソーヴィニヨンより軽めで、品のいい香りやしなやかさが持ち味です。風味はソーヴィニヨンに似ますが、色合いはやや淡く、タンニンの渋みも少なめでソフトな口当たりのワインを生み出します。早熟で冷涼な気候でもよく育ち、フランスのロワール地方では単一品種で作られますが一方メルローとのブレンドされることが多い品種です。ハーブや土、青草の香りも魅力の一つです。
北イタリア、ピエモンテ州でイタリアワインの王と称されるバローロ、バルバレスコという名品種を生み出す品種です。晩熟で、しっかりした酸とタンニンを多く含み渋みと酸味が豊富で重厚な味わい、色合いは深く濃い色を持ちます。長い熟成によってバラやスミレ、トリュフ、葉巻などを思わせる複雑で魅力的な香りを持ちます。他の地域ではなかなか生産に成功していないようです。
スペインのほぼ全域で栽培され、品質的にも顔といえるKブドウ品種です。生育の早いブドウだが深い色合いの長期熟成に耐える赤ワインを生み、味わいはバラエティに富むが、良品にはきめ細やかで濃密な風味とつややかな酸味でまろやかな口当たり重みをもいます。香りは花のようなたばこの葉のような香りをもち、熟成方法によってはチョコレートのようなフレーバーを持ちます。リオハではガルナッテャとブレンドされることが多い品種です。
ブロゴーニュ地方南部、ボージョレのワインを造る品種です。イチゴやラズベリー、スミレなどを思わせるチャーミングな香りを感じさせ、軽やかでフルーティな風味が特徴的、渋みもほとんどなく酸味とちょっとした渋みのアクセントで軽やかな味わいになります。バナナやイチゴなどのアロマを思い起こさせるボージョレ・ヌーヴォーが有名です。
南イタリアのプリミティーヴォと同じルーツと言われていますが、ほぼカリフォルニアワイン固有の葡萄品種です。熟したイチゴや甘さを感じさせる香りを持ち、果実味が高く、渋みはまろやかでスパイシーな風味を伴います。親しみやすい味わいで、中甘口のロゼなどにも使用される品種です。
1927年に日本のワイン用品種の父ともいわれる川上善兵衛がアメリカ系ブドウのベリー種とヨーロッパ系ブドウのマスカット・ハンブルクを掛け合わせて生まれた交配品種です。甘さを感じさせる華やかで個性的な果実香と独特の土臭さ、穏やかなスパイシーさを持ちフルーティーな味のワインとして醸造されることが多い品種です。味わいは口当たりは柔らかく、渋みも酸味も強すぎず親しみやすい味わいを持ちます。
フランス、ブルゴーニュ地方原産ながら、適応力が高く、現在は世界中で栽培される白ワインの代表的な人気品種です。品種固有のくっきりした風味は持ちませんが、逆に産地の気候や造りての違いによる個性を明確にだす品種と呼ばれています。冷涼な産地では青リンゴやライム、柑橘系、温暖な産地ではトロピカルフルーツと香りの質が変わることも人気の秘訣です。味わいは酸味とコクのバランスが良いですが、反面個性が他の品種に比べて少ない品種です。その場合はナッツやヴァニラの風味が添えられ飲まれているようです。品種の酸味やの生きるために比較的冷涼な気候が好まれ栽培されています。
ハーブや柑橘類の独特なアロマが特徴的なさわやかでキレのよい白ワインを生む代表的な品種です。フランスのボルドーが原産と言われ単一品種のワインとしてはフランスのロワール地方やニュージーランドで醸造されています。比較的冷涼な産地が有名で青草を思わせるグリーンノートや柑橘類を感じさせる品種香とさわやかで引き締まった酸味と果実味のある風味が特徴的です。やや暖かい産地で完熟するとグレープフルーツやパッションフルーツの香りを持ちます。ボルドー地方ではセミヨンやミュスカデルのブレンドが多く力強いボディと長期保存性を加えられることの多い品種です。
ドイツで最も重要な位置を占め、品質においてシャルドネと比肩しうる人々を魅了する甘美なアロマを持つ白ワイン用の高貴品種です。白い花やはちみつを感じさせる繊細で気品のある香りと、みずみずしく透明感のあるきれいな酸味と甘みが魅力的で人々を魅了し続けています。熟成とともに少し石油っぽい独特の香りも感じられ「土壌を映し出す鏡」とも呼ばれ、産地の気候風土や土壌のミネラリティなどを繊細に表現します。辛口から甘口までドイツ以外の産地でもきれいな酸が生きる冷涼な気候が望ましいと言われています。
品種の個性が発揮される主な生産エリアは、フランスのロワール川中流域。辛口からやや辛口、中甘口、甘口、ごく甘口、発泡性のものまで幅広いスタイルに仕立てられ、並酒から銘酒まで幅広く使用される品種です。湿った麦わらやはちみつを思わせる甘い香りと、みずみずしく豊かな酸味を持ち優れた品質のものは長い熟成力があります。カリフォルニアや南アフリカでも大量に栽培されていますがこちらは気軽な日常ワインに仕立てられて愛飲されています。
最も栽培面積が広いのはフランスのアルザス地方で、4つの高貴品種の一つに数えられる品種です。バラやライチのはっきりした華やかな香りが特徴的で比較的濃厚でボディが強く口当たりはまろやか、酸味は控えめな味わいを持ちます。ケヴュルツとはスパイスを意味するドイツ語でこの独特な芳香とドライな味はとても個性的なワインを生み出します。冷涼な気候や粘土質土壌を好み、イタリア北部、オーストリアなどでも栽培されています。
黒葡萄のピノ・ノワールの変種で、果皮はピンク色の[グリ](灰色)品種です。フランスのアルザス地方で4つの高貴品種の一つで、香りは果実とナッツ系の香りでコクが強くかすかな苦みを持つ味わいですが、収量を制限すればリッチなボディに蜂蜜のようなアロマ、桃やアンズの果実香、凝縮したミネラルやほろ苦さを持ち複雑さを感じさせる深みのある味わいになります。イタリアではピノ・グリージョと呼ばれ、適度にリッチで酸味がさわやか、かすかにほろ苦みを伴うワインに仕立てられることが多いようです。
南西フランスで広く栽培される品種で貴腐ワインの最高峰であるボルドー地方のソーテルヌを生む品種です。果皮が比較的薄く、貴腐菌が付きやすい品種で酸味が比較的低く香りがはっきりしませんが、たっぷりしたボディと優しい口当たりが特徴的な品種です。熟成によって複雑で深みのあるワインになり、単体の辛口としては、オーストラリアのハンター・ヴァレーが有名です。その豊かなボディゆえに個性的な香りときれいな酸を特徴とするソーヴィニヨン・ブランとブレンドされることが多い品種です。
いわゆるマスカット・ブドウで多くの亜種があるが、プティ・グランと呼ばれるものが特に高品質でその名前の通り強いムスクアロマが特徴的な品種です。葡萄らしい素直なマスカット香や白い花や蜜のような甘い香りがし魅力的な香りを漂わせ味わいは爽やかなフルーティと華やかさのあるさわやかな飲み口を持ち、一般的には甘口ワインの原料とされ発泡ワインなど多様なスタイルの甘口ワインの原料とされます。一方でアルザス地方では辛口にもなる品種です。
フランスのロワール皮か広域のペイ・ナンテ地区で栽培されブルゴーニュ地方では「ムロン・ド・ブルゴーニュ」と呼ばれた品種です。ボディはそれほどないが、レモンを思わせる柑橘系の香りとすっきりさわやかな酸味のあるワインを生み出します。マリアージュは牡蠣や新鮮な魚介類に気軽に合わせるととてもいい。風味を大切にするため「シュール・リー製法」と呼ばれる醸造法で造られることが多くボディの厚みとイーストの香りが加わったワインが醸造されます。
ピノ・グリと同様に黒葡萄ピノ・ノワールの変異種です。イタリアではピノ・ブランコ、ドイツ、オーストリアではヴァイス・ブルグンダーと呼ばれています。香りは穏やかだが、早熟でしなやかなボディがあり、生き生きとした味わいの辛口白ワインを生み出します。オーストリアではリッチな貴腐ワインにもなり、アルザスやイタリアでは発泡性ワインの品種としても使われています。
フランス・ローヌ地方で栽培される強い芳香が特徴の葡萄品種でです。フランスのローヌ地方、銘酒コンドリューやシャトー・グリエが有名で香りは圧倒的にアロマティックで、杏や桃や白い花、トロピカルフルーツなどを思わせる香り、味わいは酸味は穏やかで、ボリューム感のあるドライなワインになり、更に樽が使われるとスパイシーさも加わったワインを生み出します。栽培には乾燥した暖かい気候に向くと言われています。
日本固有のヨーロッパ系ワイン用品種で仏教の伝来とともに渡来し日本で千年以上も前から栽培されていた品種です。ピンクの果皮で粒が大きく従来酸味や果実味とも突出せず香りもはっきりしないといわれてきましたが、近年醸造方法によって柑橘系のアロマが発言することが判明して急速に品質が上昇中の品種です。クリアな透明感を感じさせながら、ハーブや柑橘類、白い花の香りやさわやかな酸味にほのかな甘みと苦みが添えられたワインを生み出します。マリアージュには繊細な和食にも合うワインです。
ブドウの品種によって醸造されるワインの違いは大きく5つの判別があり、色合い・香り・果実味・酸味・渋みといわれています。更に品種ごとの違いとして粒の大きさをはじめ色素・風味・タンニンの量や質などに違いがあり、その品種ごとの個性によって産み出されるワインは多種多様の味わいを持っています。さてワイン選びの重要なポイントとしてまずは品種と特徴を覚えることが重要であり、自分の好きな品種が決まったら、他の原産地で醸造されたワインを選びその味わいの違いを楽しむこともワインの楽しみの醍醐味とも言えます。
生産地が葡萄生成に与える影響は大きく、品種が同じでも生産地が違えば味に違いを産み出します。葡萄育成に大きく影響を与える条件としてワイン産地の土地や気候の条件があります。これらの気温や日照量、降雨量などの気候と土壌などの自然環境や条件が、葡萄の生成やそれらの葡萄から産み出されるワインの味わいに大きく左右します。
ワインの味わいを決めるものとして収穫量・収穫時期・醸造方法があります。収穫量は畑の収穫量を増やすことでブドウを構成する水分量が増え風味が薄くなると言われています。逆に適度に収穫量を抑えるとブドウの風味が増し熟成度が増します。 収穫時期は熟成度に関係しており収穫時期を調整することで葡萄の完熟度を調整することができます。更に摘み方にも機械積みか手摘みかなど収穫方法によってもブドウの品質に影響してきます。 ワイン醸造方法ではワイナリーの手法や熟成方法によりワインの個性や味わいを大きく変化させています。
ヴィンテージはワインに使われた葡萄が収穫された時期を表しており、その年の天候や収穫量によってワインの品質は大きく左右されます。このヴィンテージによる違いとは、例えば冷夏や日照不足が葡萄の熟し方に影響を及ぼし力強さや味わいに変化を与えるなど、収穫時期はワインの個性に大きな影響を与えています。その年々によって味わいが異なりそれぞれのワインの個性を味わうのもワインの楽しみ方と言えます。
ワインのテイスティングはワイン状態確認をはじめ外観はもちろん、香りや味わいを確かめその産地の風景を思い浮かべながらワインの個性を確かめることです。ワインのテイスティングができるようになれば、ワインへの理解は深まりワインの個性の違いや熟成度合いなどもわかり楽しみ方も増えるでしょう。カップルでのデートでお互いに注文したワインをテイスティングをしてその感じ方の違いを楽しみ語ってみると更にお互いの仲が縮まるはず!!ぜひお試しください。
ワインマリアージュとは個性豊かなワインと料理を組み合わせてそのマッチングを楽しみながらワインを味わうことを呼び、ワインと料理の組み合わせによって食事の楽しみ方が変わっていきます。マリアージュは和訳で結婚を意味し、料理とワインの組み合わせによってはその料理の味が異なるように感じられることもあるでしょう。ワインと料理のオーソドックスな組み合わせとしては、白ワインと「シーフード系の料理の組み合わせ」・赤ワインと「肉料理の組み合わせ」などがベースになってくるかと思われます。ソースの色合いなどの組み合わせもワインマリアージュでは重要な要因であり、ソースの色合いを考えたオーソドックスな組み合わせでは、赤い肉料理とソースを使用した料理と赤ワインだったり、白身魚やパスタと白いソースを使用したシーフード料理と白ワインの組み合わせなどの組み合わせがスタンダードな組み合わせと言われています。 和食との組み合わせでは、例えば天婦羅料理と酸が強すぎないアロマティックな「ヴィオニエ」や「リースリング」品種のワインなど、また刺身料理と「甲州」などがオススメの組み合わせです。 又、料理だけではなく当然ヨーロッパで古くから庶民から貴族まで親しまれている「ワイン」と同様に愛されてきた「チーズ」との味のマッチングを楽しむこともワインの楽しみの醍醐味です。 ワインマリアージュのポイントとして次のポイントを考慮して組み合わせを考えるとワイン選びの楽しみ方が広がっていきます。
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